STEP1.右手のコード「C」「F」「G」「Am」「Em」(基本形)の5つを覚える
まず最初に何から手を付けて良いか分からない、という人の場合は、
右手で押さえるコード「C」「F」「G」「Am」「Em」の5つを一番最初に覚えましょう。
この5つの押さえ方さえ覚えてしまえば、スピッツ「チェリー」など、シンプルなコード進行の曲がとりあえず弾けるようになります。
左手は一旦無しで、右手だけで「C」だったら「ドミソ~」(親指、中指、小指)でジャーン、と同時に鳴らしてみます。
・まずは最初の4小節をとりあえず弾いてみる(※スピッツ「チェリー」の場合)
右手で「C」を押さえて、ジャーン。
『き~み~をわ~す~れ~な~♪』
右手で「G」を押さえて、ジャーン。
『い~♪ま~が~』
右手で「Am」を押さえて、右手でジャーン。
『り~くねったみ~ち~を~ゆ~♪』
右手で「Em」を押さえて、右手でジャーン。
『く~♪』
とりあえずここまで出来たら、最初の関門は通過です。
これ以外のコードは、弾きたいアーティストや曲のコード表を調べて、必要なコードをその都度、覚えていくと良いでしょう。
楽譜やコード表で「C」を見たらドミソ~♪、「G」を見たらソシレ~♪と、反射的に押さえられるようになればなおベターです。
STEP2.左手でルート音を添える
右手がある程度押さえられるようになったら、今度は左手でルート音を添えてみましょう。
ルート音というのは、コードが「C」だったら「ド」の音、「G」だったら「ソ」の音・・というような、根音のことです。
左手の人差し指などで一音押さえる感じでも良いですが、
著者のおすすめは左手の親指と小指で1オクターブ離れたルート音(「C」だったら「ド」と「ド」)を押さえるパターンです。
早速、右手のコードと一緒に、左手でルート音(オクターブ)で鳴らしてみましょう。
(「C」だったら右手はドミソ~♪、左手はド~♪(とオクターブ下のド)。)
「ジャーン・・」
どうでしょうか?なかなか重厚感が出て来て、グッと伴奏っぽくなりましたよね。
それで、先ほどのパターンに今度は左手を添えて、鳴らしてみましょう。
一番最初にチャレンジしやすい、基本の演奏パターンは、
・左手は全音符(1小節かけて、「ジャーン・・」と鳴らしっぱなし)
・右手は4分音符(「ジャーン」「ジャーン」「ジャーン」「ジャーン」)
のパターンです。
これを鳴らしながら歌えるようになれば、もうこれで弾き語りの初歩はクリアです。
STEP3.バッキングパターンを広げて、転回形にも挑戦
今度は、バッキングパターンのバリエーションを広げてみましょう。
例えばSTEP2の「四つ打ち」に加え、左手を「ドー、ッド、ドー・・」「ドー、ッド、ドー・・」といったリズムパターンにしてみたり、
右手で押さえるコードを分散させて「ポロロン、ポロロン・・」と、アルペジオ奏法にチャレンジしてみたり。
さらに、転回形にも挑戦してみましょう。
「C」だったら右手の「ドミソ~♪」を「ミソド~♪」の形にしてみたり。
あるいは、左手のルート音「ド」との重複を避けて、右手は「ミソ~♪」だけを押さえてみたり。
ここまでアレンジ出来るようになって来れば、弾き語りも小慣れた感じの印象になります。
ピアノ弾き語りがある程度出来るようになって来たら、
コードを押さえてメロディを作って鼻歌を乗せる・・という流れも、作曲しつつ発声練習が出来るのでおススメです。
著者の場合の、ピアノの弾き語りで作曲した歌の例です。(「ボタン」作詞・作曲・歌 岩波慶)
この曲も、C、G、Am、Em・・と、王道系のコード進行を基本として作曲したので、
弾き語りの練習曲にも向いていると思います。
素敵なピアノライフを!