ビブラートの種類を増やす方法とは?
ビブラートは、どうやって出していますか?また、何種類のレパートリーを持っていますか?
例えば、1人のプロアーティストでも、曲によってビブラートの波形を使い分けている場合が”実は”多いです。
じゃあ、その「使い分け」って一体何でしょうか?今回、「3つの軸」をもとに、解説していきます。
本編動画
今回のまとめ
☆「ビブラートの出し方、基礎編」
→まずは息だけから。犬の「ヘッヘッヘッ」のマネをしてみましょう。横隔膜を動かす感じです。(※正確には横隔膜ではなく「輪状甲状筋」という喉の筋肉を動かす、という見解もありますが、実際にビブラートを使う上での分かりやすいイメージは横隔膜、おなかです。)
【POINT1】犬の「ヘッヘッヘッ」のマネ。
→そこに声を乗せて行きます。はっはっはっ、…最初はスタッカートのようになるのを、だんだん繋げていくイメージ。
【POINT2】第1回「あくびの発声」を参考に。(+α 良い例&悪い例)
☆「ビブラートの音域幅」
→「なし」「低め」「高め」の3パターンをまずは意識して、作ってみましょう。(+α キーボード使用)
☆「ビブラートの速さ」
→これも「速め」「普通」「遅め」の3パターンで作ってみましょう。(+α メトロノーム使用)
☆「ビブラートとエッジの切り替えの組み合わせ」
→第6回で解説した「エッジの切り替え」を組み合わせて、「エッジ強め」(ロックなど)「エッジ弱め」(聖歌など)の3パターンを作ってみましょう。
→3×3×3で27パターンのビブラートが作れますね。
☆「各アーティストのビブラート研究」
→以上、「音域幅」「速さ」「エッジ」の3つの軸をもとに、ビブラートのダイナミクスを解説しました。
これから、アーティストの音楽を聞く時も、この3つの軸を意識して、ビブラートを注意深く聞いてみると、ビブラートに対する理解がより深まると思います。
例えば冒頭でご紹介した「FAREWELL」のビブラートは、音域幅「低め」速さは「速め」エッジ「強め」。
次回予告

次回は、「裏声(ファルセット、ミドルボイス、ヘッドボイス)」の出し方のコツをご紹介します。